TuneMusicSchoolhttps://tunemusicyamamoto.comDTMレッスンFri, 17 Nov 2023 14:24:31 +0000jahourly1ピアノのバッキングの基本を学ぼう~伴奏のエッセンスとテクニックhttps://tunemusicyamamoto.com/pfbacking/Mon, 30 Oct 2023 06:50:53 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25717今回は弾き語りや、楽曲のアレンジに使える初心者でもすぐに真似できそうなピアノの演奏パターンの作り方をご紹介します。

バッキング(伴奏)時のピアノの基本

ピアノというのは、右手と左手と両方の手を使って音を鳴らす楽器です。アレンジの一部であれば、右手だけで3和音や4和音で入れても成立はしますが、弾き語りではさすがにそれでは、ピアノ本来のポテンシャルは引き出せません。

弾き語りでは右手と左手を使い演奏しますし、アレンジとしてDAWなどに入力するときも、やはり右手左手を意識することで、より音楽的になります。

では実際右手でどのようなフレーズを弾き、左手でどのようなフレーズを弾けば良いのでしょう。

基本的には、右手でコードを弾き、左手でコードのルートを弾きます。

弾き語りの場合メロディは歌が担当しますので、その他のリズムとハーモニーの部分をピアノが担当します。これはアレンジでの伴奏でも同様です。

まずは、コード部分を右手、その下の位置にルートというのを基本の形として覚えましょう。

コードが「C」の時は、右手でCのコードの構成音である「ドミソ」の音。左手はコードのルート音である「ド」の音を入れます。左手がルートを弾いていれば、右手は「ドミソ」でも「ミソド」でも「ソドミ」でも構いません。このようにコードの構成音を入れ替えることを、転回形と呼びます

かっこいいバッキングの作り方

バッキングの作り方ですが、前述した右手のコードと左手のルートを軸にしてメロディにあわせて、またはドラムやベースにあわせてリズミカルに弾いていくのが基本となります。ここではいくつかのポイントを私が作成したバッキングをもとにお伝えします。

ただし前提としてコードについて知らないとコードは弾けません。まずはダイアトニックコードの3和音、つづいて4和音までは理解しておきましょう。

3和音でコードをつける

まずは3和音(トライアドともいいます)でコードを伸ばしっぱなしで入れてみました。前述しましたが「右手はコード構成音」「左手はルート音」が基本です。この左手のルート音はベースの役割もはたします。コードは「F→C→G→Am」といれています。

4和音にして音の響きを加える

次にコードを4和音(セブンスコード)にしてみます。今回は「Fmaj7→C→G→Am7」にしてみました。さらに右手は「コード」左手は「ルート音+完全5度の音」をいれています。

どうでしょう。少し響きが豊かに聞こえているのではないでしょうか。この左手の「ルート+完全5度の音」ですが5度の音というのはルートからみて7半音上の音です。鍵盤上でルートの音から数えて7半音上の音が5度の音になります。この5度の音というのは、どこをルートとしても導きだせるようにしておきましょう。ピアノだけでなく後々いろいろなところで使える音です。

右手のコードを動かす

まずは右手から動かしていきます。白玉の伸ばしっぱなしの音から、動きをつけます。DAWソフトのハサミツールなどを使って白玉の長い音符を好きな位置にカットして、動きをつけます。ここでのポイントは、メロディや、ドラムの音など他の音を聞きながら、それに合わせて馴染むような動きをつけることです。最初のうちは、やたらめったに動かすというのは、やめたほうが無難でしょう。

今回はドラムを打ち込んでいたのでそれに合わせて右手部分をカットして動きをつけました。

左手を動かして、よりリズムを強調する

右手の動きと連動するように、今度は左手部分を動かします。ポイントは、動きをつけた右手の音の前や、後に左手の音を鳴らすようにすれば、かなりかっこよくなります。左手をベースラインのようにとらえて動かしていくのがコツです。アルペジオのように、動かすのも効果的です。動かす際は、ルートが基本でときに5度の音を混ぜるような感じで最初は作っていきましょう。

ブラッシュアップする

右手と左手の動きがある程度固まったら、ブラッシュアップして調整します。

コードの積み方を、例えば4和音から、3和音に減らしたり、逆に増やしたり。転回形をつかい、コードの雰囲気を変えたりして変化を加えていきます。途中でアルペジオを弾いたりフレーズをいれるのも良いでしょう。

いかがだったでしょうか。

まとめると、コードを最初に決めたら、リズムを(右手左手を使い)つけて、調整というのが基本的な流れになります。またピアノでバッキングをするときは、音を抜いたり、足したり、フレーズを織り交ぜたりと単調にならないようにするのが、それっぽく聞かせるコツです。

EZ Keys2を使ってみよう。

さて自分で、少しバッキングをつくれるようになったらプロが作ってくれたバッキングパターンも研究しましょう。

Toontrack社からリリースされている、EZ keys2は、ピアノの音としてもなかなか良いのですが、何より、自動演奏パターンとして、またはアイデアだしとして大変優秀なソフトです。

音楽には多くのジャンルが存在し、そのジャンルらしさの演奏というものが存在します。そしてそれらを弾きこなすには、練習をつんだプレイヤーでないとなかなか難しいことです。

EZ keysはあらゆるジャンルの演奏パターンを網羅していますし、クオリティも申し分ありません。

各パターンにはコードネームも記載されているので、各ジャンルに使用される王道のコード進行なども知ることができ、勉強のツールとしてもおすすめです。

ちなみに、コードに関してもEZ keys2は例えばコード進行の代案も提案してくれる、作曲補助機能もついています。

注意点としてですが、確かに一見すると初心者にとって、とてもありがたい機能が目白押しな気がすると思いますが、実際はある程度コードの知識や、演奏技術のある人が使いこなせるピアノ音源だと感じます。おそらく全くの初心者だと、このEZ keys2のポテンシャルをほとんど使えないと思います。それでも、コードやバッキングの勉強としては十分使えるソフトですので、検討する価値は十分にあるでしょう。

EZKeys2のパターン紹介

最後にいくつかのジャンルのピアノバッキングをEZKeysに演奏してもらいました。いくつかピアノのパターンを選んで、そこにドラムとベースをつけました。

時間にして、わずか5~6分でしょうか。ちなみにかかった時間はほとんどが選ぶ時間です。普通に打ち込んだら、それなりに時間はかかると思いますので本当にすごいソフトだと思います。

①POP

②JAZZ

③Funk

]]>
ピアノを使って作曲をしよう – コード進行とメロディの作り方https://tunemusicyamamoto.com/pfcompose/Mon, 23 Oct 2023 07:32:36 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25702

ピアノは作曲で使える

作曲をする時に使う楽器といえば、ピアノ(鍵盤)やギターを使用するのが一般的だと思います。なぜなら、ピアノもギターもコード(和音)を弾くことができる楽器だからです。

鼻歌でメロディを作ったり、パソコンでマウスでポチポチとメロディを作る人もいると思いますが、結局はコードをのせることになるので、コード楽器である、ピアノやギターというのは作曲をする人にとって必須の楽器といえるでしょう。

では、初心者の方は作曲をするにあたってピアノとギターのどちらを選択すれば良いでしょうか。ここに正解不正解というものはないんですが、初心者という事にかぎって話をすると、私はピアノをおすすめします。

ちなみに、ここで言うピアノは、実際のグランドピアノとかではなく、midiキーボードなどの鍵盤楽器のことをいいます。

ピアノ(鍵盤)を使うメリットは2つあると考えていています。

  • ①ギターはまず音を出すのが難しい楽器です。指を広げないとうまくコードフォームをおさえられないので、手が小さい人にとってはそれだけで難易度があがります。
    ピアノは鍵盤を押えれば音自体はでるので、その点初心者にとっては作曲のやりやすい楽器と言えるでしょう。
  • ②DTMをやるにあたってmidiキーボードは1番良く触る楽器です。ピアノを弾いて入力する以外にもシンセの音の確認や、ドラムや、ベース、メロディ入力などにも使います。
    DTMに慣れる意味でも、midiキーボードなどの、鍵盤楽器には慣れておいたほうが有利です。

作曲に必要な知識

ここでは、初心者を対象とした話にさせていただきますが、ずばり「コード」の知識だと思います。

メロディに関していえば、難しいことは考えず、まずはコードの上に自分がいいなと思うフレーズをのせていけば、それでいいと思っています。

私は、事務所でコンペをやり始めていた時の音楽知識は、さんざんなもので譜面もろくに作ることができませんでした。それでもコードだけは知っていたので曲自体は作ることができました。

特に初心者の方にとっては、まずは実際に1曲でも作って作品を増やしていくことのほうが大事だと思いますので、コードを少しずつ覚えてドンドン曲を作っていくことが大切だと思います。

コード進行を作る

さてコードに関してはコードを知るだけでなく、実際には「コード進行」という文字通りコードの進行を作ることが重要です。コードをただやみくもに並べているだけではなかなか、気持ちいい進行にはなりません。

そこでまずは、自分の好きな曲のコードをそのまま持ってくるというのがおすすめです。

自分の好きな曲なら、コード進行も自分好みだろうし、一曲にどのくらいのコードが使われているかなど知ることで、勉強にもなります。最近のDAWソフトには、コード機能というものがあり、1発でコードをmidiにしてくれる機能がありますので、自分の好きな曲のコード進行をネットで調べて、コード機能を使ってDAWに打ち込んでいくとすぐに簡単な伴奏を作る事ができます。

メロディを作る

コード進行を作ったらメロディをいれます。メロディは、前述したとおり、コード進行の上に自分の気持ちのよいメロディを入力すればいいんですが、ここでは少しポイントをお伝えします。

歌いながら作る

歌ものでしたら歌いながら作るのが基本です。「歌いやすいメロディ」「歌ってきもちのよいメロディ」というものは歌いながらつくることのほうが自然にできますし、いいものになりやすいと思います。

キーやスケールを把握する

歌いながらメロディをつくるのが基本ではあるのですが、その中で使う音というものは、より調和するように、キーやスケールというのを意識する必要があります。

こちらは音楽にすでに慣れ親しんだ人は自然に身についているものですが、作曲が初めての人が作るメロディは使わないほうが良い音を使っている場合があります。最初に歌ってみてフレーズを作ったらそれを、DAWに打ち込んでみてそれがスケールの音になっているか確認してみましょう。

コードの構成音を意識する

コードの構成音の音とメロディというのは重要な関係性をもちます。そのコードが鳴っている時に、コードの構成音の音がメロディの音として鳴っていると非常に馴染んできこえます。

何回も連打するような音や、伸ばす音、アクセントとなるような音は、コード構成音であればより馴染むメロディとなるでしょう。

コードにふくまない音も使ってみる

コードの構成音を使うと馴染みがよくなるという話をしましたが、それ以外の音ももちろん使えます。コード構成音は、「何度も使う音」や「伸ばす音」であり、強調される音です。

そこに向かうために一瞬使われるような音を経過音というのですが、この経過音は、コードの構成音でなくても大丈夫です。スケールの音でしたらほぼ大丈夫ですし、一瞬でしたら、スケール外の音も使うことができます。

実際に作ってみました

実際にメロディとコード進行を作ってみました。

コードはとある曲のサビから持ってきて、メロディをのせました。メロディの流れを考えてコードは少しだけ変えて自分好みにしています。

メロディとコードを入力するときは、下の図のように、同時に表示させればメロディの音とコードの構成音とどのような関係があるかを視覚的にみることができますので確認しやすいと思います。

デモをブラッシュアップ

さらに、ピアノはブラッシュアップして、ドラム、ベース、アコギの音も足してみました。

ピアノは、EZKEYS2を使って、メロディにあうパターンを考えてもらいました。
数あるパターンから、一つを選択して、コードを割り当てて、違和感が出てくるところは調整しました。

さらに同じメーカーからでてるEZDRUMMER3をつかって、こちらもパターンを自動で考えてもらい、それも少しだけ調整して使用しています。

その流れで、同じEZシリーズであるEZBASSもといきたかったのですが、あいにく所持していないので、ベースはModoBassを使用しています、またアコギはAmpleGuitar Martinを使ってコードをジャカジャカと打ち込んでいます。

今回、自動でピアノとドラムは、メロディのmidiをよみこんでパターンを考えてもらいましたが、しっかりメロディにマッチしたパターンを提示してくれたのでかなり時短になりました。特にピアノは和音があり動きもある楽器なのに、少しの調整で違和感なく歌ものにあうパターンを提示してくれたと思います。

最終的に自分で調整する必要はあると思いますが、ピアノのバッキングなどの入れ方がわからないという人には特におすすめのソフトシンセだと思います。

こういうテクノロジーをうまく取り入れつつ、オリジナル曲をどんどん作っていっていきましょう。

]]>
EDMの作り方https://tunemusicyamamoto.com/edm/Mon, 16 Oct 2023 05:06:47 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25677

EDMとは

EDMとは、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略称で、主にシンサイザーなどの電子音を使い、クラブなどで踊ることを目的として流れる音楽のことです。

昨今では、電子音楽のみならず、生楽器などもふんだんに使われEDMのなかでも多彩なジャンルが存在します。

EDMの有名な曲

やはり一番に名前があがるとしたらアヴィーチーでしょうか2018年にこの世を去ってしまいましたが、音楽シーンに多大な影響を与えました。

ZEDDも有名なプロデューサーですが、ボーカルをフューチャーした曲が多いので聞きやすく、日本でもとても人気があります。

ニッキーロメロはSEAKI NO OWARIの楽曲をプロデュースしていたり、サイドチェインのプラグインもプロデュースしているのでDTMをやっている人にも身近な存在ではないでしょうか。

EDMのポイント

  1. 4分打ちキック
  2. レイヤー
  3. サイドチェイン

基本的には4分打ちのキックが定番です。フロアで躍らせることを目的としているので通常のポップスよりも低音を効かせた音を選びましょう。

レイヤーとは音を重ねる事を言います。EDMではシンセサイザーを多用しますが、リフやメロディに特色の違う音を重ねることがよくあります。

サイドチェインはダッキングともいいますが、コンプレッサーをつかって、音量をコントロールをすることにより独特なグルーブを生み出すことを言います。

EDMの制作の流れ

今回は私が実際に作った曲を元に解説していきます。曲は上記から聞けるので参考にしてみてください。

ドラム

まずはリズム体です。EDMのドラムの中で最も重要なものはキック(バスドラ)でしょう。低音を効かせた音で4分打ちで「ドンドン・・・」と鳴らすのが定石です。

Battery、XO、GrooveAgent、IMPACTなどのサンプラータイプのドラムに、キックのオーディオを読み込ませ、打ち込んり、またキックのオーディオをDAWにそのまま貼って作っていく方法もあります。その上に、スネアやクラップを重ねたり、8分音符でハイハットやライドシンバルをいれます。さらにパーカッションやループなど細かく入れることで、より細かいビートを演出できるでしょう。

今回は4分打ちのキックにあわせてクラップもいれています。それにライドシンバルが8分で、シェイカーを16分でいれています。キックとクラップは基本同じタイミングで鳴っているので、飽きがこないよう、クラップは別タイミングで加えていたりもします。

ドラム全体で聞くと、複雑に聞こえるかもしれませんが、キックやシンバル以外は実はループ素材を使っています。ループ素材を選んで挿入して聞いてを繰り返すだけですので簡単です。また自分で打ち込むものとは違う雰囲気を作れますので、積極的にループ素材を使うのをおすすめします。

コード

コードは「Am – Fsus2-  G/C – C」「Am – Fsus2 – C/G – G」の繰り返しにしています。

EDMは基本的には、同じコード進行をずっと繰り返すことが多いです。気持ちのよいグルーブをループして踊れる曲というのが、EDMの特色でもあるので、頻繫にコードが変わるのは避けたほうがよいでしょう。

ただ、イントロでは、上記の画像のように白玉ですが、ビルドアップやドロップの場面では、コードをバッキングのように動かしてます。コードは変わらないけれど、白玉だけで1曲通して流すのはさすがにあきてしまうので、展開が変わるところでは、バッキングのパターンも変えています。

コードの音色はピアノですが、NEXUSや、AVENGERのピアノをレイヤー(重ねて)して使っています。EDM系の場合、生のグランドピアノのような音は避けて、最初からデジタルに加工された音を使うのがおすすめです。

リフ

メインのフレーズです。AVENGERでメインとなるリフフレーズを作っています。こちらも、音をレイヤーさせています。

①メインリフ

②サブリフ(ストリングス)

③サブリフ(シンセリード)

合わせるとこんな感じです。

メインリフは、ベースラインもいれていたり、ストリングスの音色はオクターブでかさねたりと、音色にあわせて、また混ぜた時の印象を豪華にするため、ここはただmidiをコピペして重ねるだけでなく、いろいろと工夫しています。

ベース

ベースは、基本的にコードのルートをドラムやリフにあわせて、刻んでいます。また、こちらもEDMの特色ですが、サブベースを入れて、音を補強しています。

ウワモノ

ベーシックの部分が完成したら、上物として、細かいシーケンス(ピコピコ)やパッドの音をいれています。

画像はシーケンスです。この曲はCメジャーキーの曲ですので、Cメジャースケールの音で16分で音を散らしています。

ブラッシュアップ&調整

基本のパターンができたら、それをもとに、音を抜いたりして、イントロを作ったりビルドアップとよばれる、サビにつなげる盛り上がれる箇所を作ったりします。ビルドアップでよく使われるのがスネアの連打とライザーと呼ばれる効果音です

今回の曲でも、スネアの連打とライザーを使っています。

また今回の曲ではキックをトリガーとして、ベースとピアノにサイドチェインをかけています。

その他、フィルなどをいれて展開と展開をつなげています。スネアの連打やライザー、フィルなどは、今回の曲ではすべてオーディオ素材を使っています。Spliceというサービスに入れば、オーディオ素材やシンセのプリセット音などをかなり自由に使うことができますので、Spliceの加入も検討すると良いでしょう。EDM系のようにオーディオ素材をよく使用するようなジャンルのものを本格的にやりたい人はほぼ必須のサービスかと思います。

最後に

EDMの制作は、DAWソフトの機能を多く使う必要性が高いジャンルです。また音楽理論などもそこまで高度な事を必要とせず、一度作ったものを、繰り返すことも多いのでわりと、とっつきやすいジャンルだと個人的に思いますし、ご自身のDAWを扱う技術の向上に役にたちます。EDMの音楽が好きな人ならぜひ一度はチャレンジしてもらえたらと思います。

]]>
定番のコード進行https://tunemusicyamamoto.com/theory/Sat, 14 Oct 2023 08:43:07 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25671コード進行とは、伴奏の元とも言えるコード(和音)をどのように展開させるかを表す言葉です。コード進行には定番があり、ヒット曲や聴きやすい曲というのはこれら定番のコード進行というものを使っています。

今回はそれら定番のコードの中でもよく聴かれるものをピックアップしてご紹介します。

定番のコード進行

4536進行(王道進行) 

Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm

JPOPやアニソンなどで使われることの多い定番のコード進行で、サビやイントロでよく聴かれます。

本当によく使われるので王道進行とも呼ばれています。

こちらでは頭のサビから使われています。

4156進行

Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm

こちらも、よく使われるコード進行です。最初に紹介したⅣ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵmが日本でよく聴かれるのに対し、こちらは海外の曲などで使われる印象が強いです。

もちろん日本の曲でもよく使用されています。この進行はテイラースウィフトのヒット曲「We Are Never Ever Getting Back Together」が有名ですが、他にもカーリーレイジェプセンの「I Really Like You」でもサビで使われています。

人気クリエイターLunaさんの楽曲でもAメロやサビでこの進行が使われています。

カノン進行 

ⅠーⅤーⅥmーⅢmーⅣーⅠーⅣーⅤ

こちらは昔からよく使われているコード進行でクラシックの「パッヘルベルのカノン」で使用されていることからこのカノン進行という名前がついています。

こちらは分数コードをつかった変形した形でもよく使用されます。スピッツのチェリーではAメロが、このカノン進行を使っています。

小室進行 

ⅥmーⅣーⅤーⅠ

小室進行とは、TMNETWORKのヒット曲「GetWild」がこのコード進行を使っていること、また小室哲哉氏がよく使用していたことからこの名前がつけられています。

このコード進行の影響ははかり知れず、日本では数えきれないくらいの楽曲が生まれています。

このコード進行はボカロの「千本桜」が有名ですがボカロ系と相性がよいのかもしれませんね。他にもボカロ系でMIMIさんの曲で使われています

マルサ進行

IVM7ーIII7ーVIm7ーI7

椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」という曲で使用されていることで有名な曲です。もともとは「Just The Two of Us」という曲が元になっています。現在、YOASOBIやボカロ曲など様々なところでこのコード進行は使われています。

DECO27さんの楽曲「ヴァンパイア」でサビやイントロで使われていました。

2516進行

ⅡmーⅤーⅠーⅥm

逆循環コードとよばれる進行です。循環コードとは、その名の通りリピートして何度も繰り返すことのできる進行でⅠーⅥmーⅡmーⅤを指します。

こちらを、Ⅱmから始めたのが逆循環コードです。個人的には、この逆循環コードのほうがJPOPなどでは使用頻度が高いように思えます。

サザンオールスターズの名曲「いとしのエリー」のサビでこの進行が使われています。

最後に

最後に手前味噌で恐縮ですが、定番コード進行で私が作った曲をご紹介します。

こちら、アニメ『会長はメイド様』のOP曲として作曲を担当させていただいた、水野佐彩さんの『My Secret』という曲です。こちらはサビ部分が、4536進行の動きになっています。

ここで紹介した定番コード進行は、もちろんよく使われますが、例に挙げた曲を聴いてもらってもわかりますが、ただ定番コード進行を繰り返しているわけではなく、そこからまたいろいろなコードにつなげていっていると思います。

このあたりの技術は、いろいろありますので興味ある方は、ご自身でも勉強されたり、レッスンをご検討してみてもらえたらと思います。

]]>
DTMに必要なものhttps://tunemusicyamamoto.com/ready/Mon, 25 Sep 2023 09:15:53 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25651はじめまして、プロ作曲家として活動しているやまもとと申します。

作家歴は10年以上で、現在は専門学校やオンラインレッスンなどで

DTMや作曲を教えています。

今日はDTMをはじめるにあたって何が必要かを書いていこうと思います。

画家が筆や絵の具やキャンバスといった道具が必要なように

DTMも道具が必要です。

とりあえず、最低限パソコンと、DTMソフトがあれば、曲作りはできます。

DTMソフトは、無料だったり、日数限定で使用できるものもありますので

まずは、そこからはじめても良いでしょう。

ただ、パソコンと、無料DTMソフトだけでは、機能面、音質面で

どうしても、差がでてしまいますので、ある程度DTMに慣れてきたら、

本格的に機材を揃えていきましょう。

  1. パソコンDTMソフト(DAWソフトとも言います)
  2. オーディオインターフェース
  3. midiキーボード
  4. スピーカー&ヘッドホン
  5. 有料のソフトシンセなど

最終的には、上記のもの全てが必要になりますので、これらを少しづつ揃えていきましょう。

これらを揃えるにはわりと、いい値段はしますが、ここはある程度しょうがない部分です。それでも昔に比べるとそうとう安いです。

パソコン

DTMソフトや、ソフトシンセなどは、パソコンにインストールして使いますので、

パソコンの性能が悪いと、音が途切れたり、すぐに固まったりしてうまく起動しません。

パソコンは、WindowsでもMACでも構いませんが、なるべく性能のいいものを選びましょう。

私はWindowsでずっと制作してきたので、

Windowsに関してお話しますと、スペックに関していうと

  1. CPU:Corei5かCorei7
  2. メモリ:最低でも16G以上
  3. ストレージ:500GB以上

は、最低でもあったほうが良いです。

ソフトシンセやプラグインがどんどん増えていくようなら、

メモリは32G以上、ストレージは外部のSSDやHDDで増やしていく

必要があります。

パソコンは、上記のスペックでも、家電量販店などで購入すると

かなり高価になってしまうので

BTOパソコンと呼ばれる。パーツをオーダーして購入することをお勧めします。

「パソコン工房」や「ドスパラ」などで、BTOパソコンは購入できます。

これらのメーカーは、DTM用というカテゴリーがあるものもありますので

これから購入する人はぜひ検討してみてください。

パソコン工房 DTM制作PC

ドスパラ DTM スターターキット

DTMソフト(DAWソフトとも言います)

DTMソフトは有名なところでいえば、「Cubase」、「Logic」、「Studio One」あたりを使う人が多いと思いますが、買うときは最上位のグレードを買うことをお勧めします。

「これ便利だな~」って機能はだいたい最上位のグレードのものに搭載されているからです。

どのDTMソフトを買えばいいかわからない時は、自分が好きな作曲家やミュージシャンが使っているものと同じものを使ってみようとか、そういう感じで選んでもいいでしょう。どれを選んでも大差ないと思います。

ただしLogicはMacにしか対応していないので気をつけましょう。

他にも「AbletonLive」「FL STUDIO」などもありますが、これらはEDMに特化したものになりますので、自分が作りたいジャンルがEDM系だったら、これらを選びましょう。

私が所有している「Studio one」は「Studio One Prime」というフリー版があるのですが、

フリーとはいえ、ちゃんと基本的な部分は使用できますので

DTMを試すという意味においては、かなりおすすめできます。

Studio One Prime

まずはこちらで、DTMってどんなものかを試してみるのも良いでしょう。

オーディオインターフェース

オーディオインタフェースは、音を録音したり、後述するソフトシンセの音を出すのに必要です。音質に関わる部分ですので、あまり安いものは選ばないほうがよいでしょう。

プロや上級者あたりが使うもので有名なものとしてはRME社の

BabyfaceFirefaceシリーズ

などがあげられるでしょう。音質はもちろん良いのですがかなり高価です。

最初からこれらプロ仕様を購入するのに気が引けるという方は

Steineberg社のUR22mkⅡや、Presonus社のStudio26cがお勧めです。

「UR22mkⅡ」は、レッスン生で使ってるかたが多いですし

また「Studio26c」は私が教えてる専門学校で常備されています。

両方とも、操作パラメータも少なく簡単に扱えますし、音も悪くないと

思いますので、初心者の方にもお勧めです。

また、オーディオインターフェースには、購入すれば、DAWソフトが(最上位のものではないですが)ついてくるものもありますので、こちらを使うという選択肢もあります。

midiキーボード

midiキーボードは音を入力する際に使用します。鍵盤数は49鍵以上が望ましいです。ただ設置する机の広さなど考慮して買いましょう。こちら音を入力するのに必要なもので、

値段に関してもピンキリで、値段が高いものは音を入力する以外の機能も搭載されています。

ただしmidiキーボードは意外にもプロが必ずしも高いものを使ってる印象はありません。

A-49

Keystation61MK3

このあたりが値段もお手ごろで、余計な機能もなくお勧めです。

スピーカー&ヘッドホン

スピーカーやヘッドフォンは言うまでもなく、音を出して確認するのに必要です。両方もってるのが望ましいです。

スピーカーはGENELEC や ADAM

このあたりをプロは使ってる人が多い印象です。とはいえ、こちらもなかなかに高価ですし

作業部屋の環境によっては大きな音を出せない方もいるでしょうから、こちらは後回しでヘッドホンに先に

投資してもよいかもしれません。

ヘッドホンは

CD900ST や AKGK712Pro

このあたりが定番でしょうか。良い音を出す、良い音で聴くというのは

自分のモチベーションにも関わってきますのでなるべく、このあたりは拘っていただけたらなと思います。

ここであげたスピーカーとヘッドフォンはどれもプロがよく使っているものですので品質は間違いないです。

有料のソフトシンセなど

ソフトシンセというのは、ドラム、ベース、ギター、ストリングス、などさまざまな音を

出すことのできるものです。DTMソフトをインストールすれば、初期状態で入っているものがありますので、まずはそれを使ってみましょう。

ただし、最初から搭載されているものは、あまりクオリティの高い音ではありませんので、曲作りに慣れていくにつれて、

こういう有料のソフトシンセを購入していく必要があります、

DTMをこれから始める人にとって、この「音源を何買えばよいか」というのは非常に難しいでしょう。定番とよばれるものは、どれも買っておいて損はないですし、いろんなメーカーからたくさんの音源が販売されているからです。

そこで私が最初に購入をお勧めするのが

Kompleteです。

Kompleteはいくつかグレードがあってお勧めは「KompleteUltimate」なんですがこちらも高価なので、最初は「KompleteStandard」でも良いと思います。

「Komplete」はいくつものソフトシンセやエフェクトプラグインなどが、パックで入っているというもので、こちらを購入すれば、ある程度の音楽ジャンルはそれなりに高いクオリティで作ることができます。

プロで持っていない人は誰一人いないと断言できるくらいの製品ですのでこちらは、わりと購入の優先順位は高くしてもよいでしょう。最初に「KompleteStandard」を購入して、後から「KompleteUltimate」にグレードアップするということもできます。

道具を揃えたら

これらの機材が揃ってきたら、本格的に音楽制作が可能になります。

今のDTMソフトはたくさんの機能がついていて、複雑です。全ての機能をマスターしようとは思わず、少しずつ機能をマスターしていきましょう。

このあたりは、はっきりいって、音楽理論とか関係ない部分ですが、ここで挫折しては元も子もないので、まずは操作に慣れていきましょう。

最後に音楽教室などのレッスンを受けようと思っている方は、まずこの部分はできるようになってからにしましょう。講師も教えてくれるとは思いますが、せっかくお金を払って音楽を学びにいくのに、そこで時間とお金を使うのはもったいないと思います。

]]>
最も簡単な作曲の勉強方法https://tunemusicyamamoto.com/eazy_training/Mon, 18 Sep 2023 09:49:50 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25630はじめまして、プロ作曲家として活動しているやまもとと申します。

作家歴は10年以上で、現在は専門学校やオンラインレッスンなどで

DTMや作曲を教えています。

レッスンをやっていると、普段どういう勉強をすればよいのか

ということをよく聞かれます。

DTMは、理論やDAW操作や楽器演奏、ミックスの知識、技能などが必要になるため

生徒さんの進行具合によって、その答えは変わってきます。

またちゃんと勉強しようとすると、それなりに時間と労力を使いますので

今日は、簡単にできる勉強法をお伝えします。

それは、ずばり「音楽を聴く」ということです。

「聞く」ではなく「聴く」ですね。

私は『音楽の聞き込み』と呼んでいます。

日々の生活の中で、どうしても時間がとれず、

DAWとじっくり向き合う時間は取れないこともあると思いますが、そういう時はこの聞き込みをやってみてください。

さて、音楽を聴くなんて当たり前のことじゃないかと思うかもしれませんが

意外にもできていない人は、けっこういます。

この場合の音楽の聴き方ですが、単純に聞き流さないで、音楽をサウンド、コード、メロディメイクなど、多角的に聴くことを、目的とします。

聴き方として1番良いのは、BPMをあわせたDAWに音源を貼り付けて聞くのが良いでしょう。そうすればコードをとったり、気になる部分を

何度も聞いて考えたり、音の構造を想像したり耳コピで実際に打ち込んでみたりすることもやりやすくなります。

もちろん音楽を流して聞くのとは違って、DAWに貼り付けたりと多少の手間はありますが

それでも、わりと実践はしやすいほうではないでしょうか。

さて音楽の聞きこみには、いくつものメリットがあります

■インスピレーションをうける■楽曲構造を理解する■サウンド感を鍛える■耳を鍛える

インスピレーションをうける

まずは、単純に音楽を聞くことで、刺激をうけたり、新しいアイデアを得ることができます。そしてそれは、自分へのモチベーションアップにも繋がります。

そして、聴いた曲のどの部分が自分の琴線にふれるのか、考えてみましょう。

DAWにはメモ機能があるのもありますし、そこに書きだしてみても良いですし

ノートなどにメモしても良いでしょう。

楽曲構造を理解する

楽曲を聴いて、この部分がカッコいいなとか、このコード進行素敵だなとか思えたら

その部分を何度も聞いて、何故自分が

良いと思えたかを分析しましょう。

それがコードに起因するなら、そのコードが

ダイアトニックのものなのか、転調してるのかなど調べて、ノートなどに書きとめておきましょう。そうする事により、今度は自分の楽曲でそのコード進行を使うことができ、引き出しが増えていきます。

IZ*ONEの「好きと言わせたい」という曲で例にあげてみましょう。

まずこちらの曲(特にサビ)を集中して聴いてみてください。

それでは質問です。答えられない場合は何度か聴いて考えてみましょう。

  • ① サビの小節数はどれくらいありましたか?
  • ② サビのメロディはどのタイミングで始まっていますか?小節の前ですか、後ろですか?
  • ③ サビで特徴となるコードはありましたか?

小節数について

こちらの曲は1分6秒くらいからサビに入ります。

サビは全部で12小節ありますが、ここは8小節+4小節にわけることができます。

最初8小節は「(絶対)好きと~」の部分

次の4小節は「(抱き)しめて~」の部分です

サビの中でも前半後半と展開をつけていることがわかります。

メロディの特徴

(絶対)の部分は、アウフタクトですので、この曲はサビが小節の前から入ってくることもわかります。

(抱き)の部分もアウフタクトで、小節前からメロディが入ってきています。

最初の8小節間は同じような覚えやすいフレーズがつづき

次の4小節間で、サビの締めに入っています。

ここだけでも、サビの作り方の1例がわかると思います。

フックとなるコード

サビのコードですが、わりと、最初の8小節は繰り返しのコードで展開している

のですが、次の4小節に入ったところの

「抱きしめてくれても伝わってこない

ちゃんと言葉でちょうだいWon’t you kiss」

の「(ちゃん)と~」

の部分で、ちょっと「おっ」と感じる部分があるかと思います。

どこか、違う雰囲気、世界観に一瞬なるような感覚です。

それまでが、繰り返しの多い安定したコード進行でしたので

よけいにこの「(ちゃん)と~」)部分が曲のフックとして感じられます。

4小節のところだけ譜面にしてみました

フック部分は「Dbm6」のところです。

ここはサブドミナントマイナーという手法で、一種の転調を使っているので

違う世界観を感じられるのですが、メロディの音も6度の音を使っているので

より緊急感のある雰囲気を演出していると思います。

サブドミナントマイナー自体は、教則本やネットなどで

も調べればわかる知識だと思いますが、これを、どういうタイミングで使えばよいか、どういうメロディをのせればいいかなどは、なかなか書かれていないと思いますので、こういった市販の曲を聞いて自分の知識にすることができます。

仮にここで使われているコードがサブドミナントマイナーだとわからなかったとしても

それは、後々勉強していけばわかることですし、現在の自分に足りない部分を認識することができます。

サウンド感を鍛える

アレンジを自分でするとき、なんの楽器、音色を使えばいいかわからない時はありませんか?

アレンジにつまずいてる人で、どの楽器を使えばいいかわからない人は多いです。

多くの場合、楽器に関する知識が足りていない場合があります。

音楽を聞き込んで、参考曲がどんな楽器で、どのような奏法で、どのような役割りを担っているか考えながら聞いてみてください。

音楽はもちろん、感覚、センス、フィーリングが重要ですが、

それだけでは、どうしても1曲をまとめるには難しい場合もあります。

そういう時にこういう分析が後に活きてくるのです。

耳の訓練

初心者の方に特に意識していただきたいのが、この耳の訓練です。

初心者の方が作る曲で多いのが、不協和音に

気づかないということがあります。

音楽として違和感を違和感と思えない感覚は 早めに直しておいたほうが良いです。

もちろん、音楽理論の勉強や楽器の演奏でも不協和音を認識できるようになるとも思いますので思い当たる人は、こういった勉強とあわせて、市販の曲をよく聞き自分の感覚の矯正を

図りましょう。

まとめ

これまでみてきたように「音楽の聞き込み」は、音を聞くという当たり前の原点を少し深堀りするようなものです。

分析に近いものかもしれません。

総合的に音楽基礎力や感覚をブラッシュアップできるものですので

全くこれからの初心者の方も、ちょっと行き詰ったという方も、ぜひ意識してもらえたら

と思います。

]]>
簡単に作曲するためにhttps://tunemusicyamamoto.com/easy-compose/Thu, 07 Sep 2023 12:50:01 +0000https://tunemusicyamamoto.com/?p=25624はじめまして、プロ作曲家として活動しているやまもとと申します。

作家歴は10年以上で、現在は専門学校やオンラインレッスンなどで

DTMや作曲を教えています。

DTMをはじめようと思いレッスンを受けにきてくれる方の中には

音楽理論をしっかり学ばなければ、作曲はできないと思いこんでる方も多くいます。

もちろん理論をしっかり学ぶことも重要ですが、作曲初心者の方が、いきなり

理論から入っていくのは、挫折の要因になるので、あまりお勧めしません。

そして、何より誤解を生んでいると思うのが、別に「音楽理論」を学んだからといって

作曲が上手くなるというわけでもありません。

「知識」はあくまで「知識」で、問題はそれをどう活かすかです。

作曲を簡単に行うために、私はまずは「弾き語り」をする事をおすすめします。

「弾き語り」といっても、プロなみに歌って演奏しなければいけないということではありません。

弾き語りの教則本を見ながら、

コードを覚え、コード(和音)を「ジャラーン」と、鳴らして歌を歌う。ただそれだけでいいのです。

もちろん、楽器に触れたことがない人にとっては、それも簡単なことではないでしょうが

それでも、音楽理論の勉強ほど難しくはないと思います。

何度か練習すれば、拙いなりに、コードの音を出すことはできます。

コードを自分で奏でて、自分で歌ってみる。この体験がとても重要なのです。

数曲「弾き語り」ができるようになったら、覚えたコード進行はそのままに

今度は自分で、メロディを作ってのせてみましょう。

このコードを弾き語りながらメロディを作るというのは

最もオーソドックスな作曲方法ですので、そういう意味でも「弾き語り」にはぜひ慣れていきましょう。

「弾き語り」で得られるものは、実にたくさんあります。

まずは、コードの知識です。

コードとは3つ以上重ねた和音のことで、この和音上にメロディを奏でることにより

人に最低限伝わる曲となります。

つまり最低でもコードを知らないと作曲はできないということです。

次にコード進行です。特に歌モノの曲などは同じようなコード進行が多いです。

これらを知る事は王道を知る事です。王道をまずは知りましょう。

そしてコード以外にも

歌うことにより、メロディのブレスの位置や、音域について

コードを演奏することで「拍子」や「BPM」、「調(キー)」など楽典部分についても知ることができます。

このように。「弾き語り」は作曲だけでなく基本的な音楽の素養を学ぶことができますので、総合的に音楽力があがります。初心者の方で、1からDTMをはじめたいという方は、是非「弾き語り」に挑戦してみてください。

]]>