はじめまして、プロ作曲家として活動しているやまもとと申します。
作家歴は10年以上で、現在は専門学校やオンラインレッスンなどで
DTMや作曲を教えています。
今日はDTMをはじめるにあたって何が必要かを書いていこうと思います。
画家が筆や絵の具やキャンバスといった道具が必要なように
DTMも道具が必要です。
とりあえず、最低限パソコンと、DTMソフトがあれば、曲作りはできます。
DTMソフトは、無料だったり、日数限定で使用できるものもありますので
まずは、そこからはじめても良いでしょう。
ただ、パソコンと、無料DTMソフトだけでは、機能面、音質面で
どうしても、差がでてしまいますので、ある程度DTMに慣れてきたら、
本格的に機材を揃えていきましょう。
- パソコンDTMソフト(DAWソフトとも言います)
- オーディオインターフェース
- midiキーボード
- スピーカー&ヘッドホン
- 有料のソフトシンセなど
最終的には、上記のもの全てが必要になりますので、これらを少しづつ揃えていきましょう。
これらを揃えるにはわりと、いい値段はしますが、ここはある程度しょうがない部分です。それでも昔に比べるとそうとう安いです。
パソコン
DTMソフトや、ソフトシンセなどは、パソコンにインストールして使いますので、
パソコンの性能が悪いと、音が途切れたり、すぐに固まったりしてうまく起動しません。
パソコンは、WindowsでもMACでも構いませんが、なるべく性能のいいものを選びましょう。
私はWindowsでずっと制作してきたので、
Windowsに関してお話しますと、スペックに関していうと
- CPU:Corei5かCorei7
- メモリ:最低でも16G以上
- ストレージ:500GB以上
は、最低でもあったほうが良いです。
ソフトシンセやプラグインがどんどん増えていくようなら、
メモリは32G以上、ストレージは外部のSSDやHDDで増やしていく
必要があります。
パソコンは、上記のスペックでも、家電量販店などで購入すると
かなり高価になってしまうので
BTOパソコンと呼ばれる。パーツをオーダーして購入することをお勧めします。
「パソコン工房」や「ドスパラ」などで、BTOパソコンは購入できます。
これらのメーカーは、DTM用というカテゴリーがあるものもありますので
これから購入する人はぜひ検討してみてください。
DTMソフト(DAWソフトとも言います)
DTMソフトは有名なところでいえば、「Cubase」、「Logic」、「Studio One」あたりを使う人が多いと思いますが、買うときは最上位のグレードを買うことをお勧めします。
「これ便利だな~」って機能はだいたい最上位のグレードのものに搭載されているからです。
どのDTMソフトを買えばいいかわからない時は、自分が好きな作曲家やミュージシャンが使っているものと同じものを使ってみようとか、そういう感じで選んでもいいでしょう。どれを選んでも大差ないと思います。
ただしLogicはMacにしか対応していないので気をつけましょう。
他にも「AbletonLive」や「FL STUDIO」などもありますが、これらはEDMに特化したものになりますので、自分が作りたいジャンルがEDM系だったら、これらを選びましょう。
私が所有している「Studio one」は「Studio One Prime」というフリー版があるのですが、
フリーとはいえ、ちゃんと基本的な部分は使用できますので
DTMを試すという意味においては、かなりおすすめできます。
まずはこちらで、DTMってどんなものかを試してみるのも良いでしょう。
オーディオインターフェース
オーディオインタフェースは、音を録音したり、後述するソフトシンセの音を出すのに必要です。音質に関わる部分ですので、あまり安いものは選ばないほうがよいでしょう。
プロや上級者あたりが使うもので有名なものとしてはRME社の
などがあげられるでしょう。音質はもちろん良いのですがかなり高価です。
最初からこれらプロ仕様を購入するのに気が引けるという方は
Steineberg社のUR22mkⅡや、Presonus社のStudio26cがお勧めです。
「UR22mkⅡ」は、レッスン生で使ってるかたが多いですし
また「Studio26c」は私が教えてる専門学校で常備されています。
両方とも、操作パラメータも少なく簡単に扱えますし、音も悪くないと
思いますので、初心者の方にもお勧めです。
また、オーディオインターフェースには、購入すれば、DAWソフトが(最上位のものではないですが)ついてくるものもありますので、こちらを使うという選択肢もあります。
midiキーボード
midiキーボードは音を入力する際に使用します。鍵盤数は49鍵以上が望ましいです。ただ設置する机の広さなど考慮して買いましょう。こちら音を入力するのに必要なもので、
値段に関してもピンキリで、値段が高いものは音を入力する以外の機能も搭載されています。
ただしmidiキーボードは意外にもプロが必ずしも高いものを使ってる印象はありません。
このあたりが値段もお手ごろで、余計な機能もなくお勧めです。
スピーカー&ヘッドホン
スピーカーやヘッドフォンは言うまでもなく、音を出して確認するのに必要です。両方もってるのが望ましいです。
このあたりをプロは使ってる人が多い印象です。とはいえ、こちらもなかなかに高価ですし
作業部屋の環境によっては大きな音を出せない方もいるでしょうから、こちらは後回しでヘッドホンに先に
投資してもよいかもしれません。
ヘッドホンは
このあたりが定番でしょうか。良い音を出す、良い音で聴くというのは
自分のモチベーションにも関わってきますのでなるべく、このあたりは拘っていただけたらなと思います。
ここであげたスピーカーとヘッドフォンはどれもプロがよく使っているものですので品質は間違いないです。
有料のソフトシンセなど
ソフトシンセというのは、ドラム、ベース、ギター、ストリングス、などさまざまな音を
出すことのできるものです。DTMソフトをインストールすれば、初期状態で入っているものがありますので、まずはそれを使ってみましょう。
ただし、最初から搭載されているものは、あまりクオリティの高い音ではありませんので、曲作りに慣れていくにつれて、
こういう有料のソフトシンセを購入していく必要があります、
DTMをこれから始める人にとって、この「音源を何買えばよいか」というのは非常に難しいでしょう。定番とよばれるものは、どれも買っておいて損はないですし、いろんなメーカーからたくさんの音源が販売されているからです。
そこで私が最初に購入をお勧めするのが
Kompleteです。
Kompleteはいくつかグレードがあってお勧めは「KompleteUltimate」なんですがこちらも高価なので、最初は「KompleteStandard」でも良いと思います。
「Komplete」はいくつものソフトシンセやエフェクトプラグインなどが、パックで入っているというもので、こちらを購入すれば、ある程度の音楽ジャンルはそれなりに高いクオリティで作ることができます。
プロで持っていない人は誰一人いないと断言できるくらいの製品ですのでこちらは、わりと購入の優先順位は高くしてもよいでしょう。最初に「KompleteStandard」を購入して、後から「KompleteUltimate」にグレードアップするということもできます。
道具を揃えたら
これらの機材が揃ってきたら、本格的に音楽制作が可能になります。
今のDTMソフトはたくさんの機能がついていて、複雑です。全ての機能をマスターしようとは思わず、少しずつ機能をマスターしていきましょう。
このあたりは、はっきりいって、音楽理論とか関係ない部分ですが、ここで挫折しては元も子もないので、まずは操作に慣れていきましょう。
最後に音楽教室などのレッスンを受けようと思っている方は、まずこの部分はできるようになってからにしましょう。講師も教えてくれるとは思いますが、せっかくお金を払って音楽を学びにいくのに、そこで時間とお金を使うのはもったいないと思います。