【サビが物足りないときに試したい。J-POP王道の「Ⅲ7 → Ⅵm」進行】

メロディもコード進行も作っている。
ワンコーラスの形にもなってきた。

でも、サビに入った瞬間の盛り上がりが弱い。
Aメロ、Bメロ、サビと並べても、どこか平坦に聞こえる。

DTMで作曲をしていると、こうした悩みにぶつかることがあります。

特にJ-POPやアニソンのように、サビで感情が一気に開く曲を作りたい場合、ダイアトニックコードだけでは少し物足りなく感じることがあります。

そこで覚えておきたいのが、「Ⅲ7 → Ⅵm」という進行です。

キーがCメジャーなら、「E7 → Am」
この進行をサビ前などにうまく入れると、切なさ、推進力、解決感を加えやすくなります。

【ダイアトニックコードだけだと、展開が読めてしまうことがある】

ダイアトニックコードだけで作ることが悪いわけではありません。
むしろ、作曲の土台としてはとても大切です。

ただ、ずっとその範囲だけで進めていると、展開が予想しやすくなることがあります。

たとえばCメジャーキーで、サビ前にG7が鳴り、そこからAmへ進む流れがあります。

この「Ⅴ → Ⅵm」は偽終止なので、自然な進行ですが、曲によってはきれいにまとまりすぎることがあります。

もう少しサビ前で感情を引っ張りたい。
サビに入った瞬間に、胸をつかむような動きがほしい。

そんなときに、ノンダイアトニックコードを一つ挟むと、曲の景色が変わります。

その代表的な進行が、「Ⅲ7 → Ⅵm」です。

【サビ前に入れると、切なさと推進力が出る】

実際「Ⅲ7 → Ⅵm」は、サビ前→サビ入りによく使われる進行です。

例えば

『花の塔』(さユり)

『プライド革命』(HoneyWorks)

こちらの2曲はどちらもサビ前あたり、同じようにⅢ7をはさんでおり

Ⅲ7の響きで少し緊張感が生まれ、Ⅵmへ進むことで切なさを含んだ解決感が出ます。

【Ⅲ7 → Ⅵmを使いこなす】

作曲では、「なんとなくエモい」で終わらせないことが大切です。

もちろん、最初に心が動くのは感覚です。

このコード、切ない。
このサビ前、ぐっとくる。
この流れ、鳥肌が立つ。

その感覚はとても大事です。

ただ、そこで終わらせずに、「なぜそう聞こえたのか」を理論で整理しておくと、次に自分で作るときに再現しやすくなります。

Ⅲ7 → Ⅵmは、J-POPやアニソンのサビを盛り上げるための強力な進行の一つです。

サビ前に緊張感を作る。
サビ頭で切なく解決する。
明るい曲の中に、一瞬マイナーの引力を混ぜる。

こうした役割を理解して使えるようになると、コード進行はただの並びではなく、曲の感情を動かすための道具になります。